期末テストは、どうだった?
かなり、難しくなっているね。
長男の期末テスト終了
9月の夏休み明けに、長男の、前期の期末テストが終了しました。
私の中学生時代と違って、3学期制ではなく、前期・後期制のため、夏休み明けの9月に期末テストがあります。
まず、英語のテストが終わった後に、「かなり難しかった」と長男の友達が言っていました。
そして、テストの答案が返されて結果ですが....
なんと、平均点が49点でした。
その中で、長男は、94点でした。
中間テストも94点でしたが、その時の平均点は、75点でした。
長男にテストの感想を聞いたところ、「中間テストよりは難しくなっていた気がする。」と言っていました。
「難しくなっていた気がする」と答えが曖昧なのは、長男は中3までの英語を終えているため、中1の英語の問題が難しくなっても、基本的には対応ができるため、難しいと感じないためです。
実際に、期末テストの英語の勉強時間は、前日の30分間のみでした。
逆に中3まで英語の勉強を終わらせているのに、94点ということは、6点失ってしまっているため、本当は反省しないといけません。
ただし、今回は長男のことは述べずに、なぜ学年の平均点がなぜ49点と、低かったかについて分析したいと思います。
覚える英単語の量が多い
まず、英単語ですが、夏休み前に、覚えないといけない動詞の一覧表のプリントが配られており、この英単語を覚えないといけませんでした。
全部で40個ですが、各々の動詞で現在形と過去形の2種類を覚えるので、合計80個覚えることになります。
その他、教科書の英単語も60個覚えないといけないため、合計140個も覚えないといけませんでした。
ちょっと、待ってください!
私たちが中学時代って、1回の定期テストでそんなに覚えていましたっけ?
私が中学1年生の時の記憶では、1回のテストで覚える単語量は50語ぐらいだったと思います。
この時期に長文問題なんて解けるはずがない!
今回のテストでは、7行の長文問題が、2つ出題されていました。
しかも、長文は教科書から出題されているのではなく、全く新しい長文です。
ちょっと、待ってください!
中1の初めての期末テストで、読んだことのない長文問題って出題されていました?
私の記憶では、読んだことのない長文問題が出題されるのは、中2になってからだったと記憶しています。
1学期の英語を終えた中学生が、長文問題を解くのって、無理だと思っております。
なぜなら、英語は、一つ一つの文章を訳すことができても、長文で出題されると、文章全体としては理解できなくなるからです。
英作文の問題が難しすぎる
その他、英作文の問題も出題されていましたが、出題方法が以下の通りでした。
次のような場面では、英語でどのように表現するか。英文を書きなさい。
問1. 相手が昨日何を勉強したかたずねる時
この答えは、「What did you study yesterday?」ですが、普通このような問題のときは、次のように出題されるのが、普通ですよね?
次の日本語を英文に訳しなさい
問1. 昨日、あなたは何を勉強しましたか?
「相手が昨日何を勉強したかたずねる時」と尋ねられて、英作文を作るのって、かなり英語力がついてからでないと、対応できなと思います。
この英作文のポイントは、「What」の疑問詞を使うことですが、それ以前に以下のポイントが分かっていないと、英作文を作ることができません。
- 一般動詞「study」の疑問文であること⇒ 「Do you ~?」の疑問文となる
- 過去形の疑問文であること ⇒ そのため、「Did you ~」の疑問文となる
- 「昨日(に)」という副詞を使わないといけないこと ⇒ yesterdayを文の最後に置く
どうでしょう?
かなり、英語の基礎を抑えておかないと、いけませんよね?
しかし、入学してから、4月から7月までの4カ月間で、ここまで到達するのは至難の業だと思います。
今後の定期テストは、どうなるのか?
長々と記載したため、もう一度英語の期末テストが難しかった理由をまとめます。
- 1回のテストで、覚えないといけない英単語が、140個もあり多い。
- 長文問題に関しては、4か月間英語を勉強した程度では、無理である。
- 英作文の問題が非常に難しい。
それでは、英語の定期テストは、今後どうなるでしょう?
平均点が49点と低かったため、おそらく、次回の中間テストからは易しくなると思います。
「しかし、これって根本的な解決でしょうか?」
そうでは、ないですよね。
なぜなら、最終目標は、高校受験だからです。
「中学英語が大変なことになっている。」「中学英語が大変~覚える英単語が増えた!」で記載したように、2021年度から、英語の学習指導要領が改訂して、中学英語が難しくなっています。
つまり、学習指導要領が改訂され、高校受験の英語が難しくなることが予想されるため、定期テストで問題を簡単にして平均点が上がっても、高校受験には対応できなくなります。
ここで、皆さん勘違いしないで頂きたいのは、今回平均点が低かったのは、問題自体が難しかったからではありません。
小学5年生・6年生の英語を習得してきた前提で、2021年度の英語の学習指導要領が改訂されているため、基本的な英文法(be動詞・一般動詞、肯定文・否定文・疑問文)の習得が不十分な状態で、難しい文法(疑問詞、過去形)を覚えないといけないからです。
例えるなら、土台がしっかりしていないのに(基本的な文法がしっかり習得できていないのに)、高層のマンションを建てようとしている(難しい文法を学ぼうとしている)ようなものです。
今回の期末テストの結果をふまえて
今回のテストの結果を分析して、私は、次のような恐ろしい気持ちになりました。
「今、英語について行けない生徒は、今後もずっとついていけないのでないか?」
英語は積み重ねの学問です。
国語、社会、英語は、単元が変われば、今までの単元を理解していなくても、理解できる可能性があるでしょう。
数学も、積み重ねですが、図形と計算というように、全く異なる分野もあるため、リセットできる可能性があります。
しかし、英語はどうでしょうか?
新しい分野は、それまでの分野を理解していなと、絶対に理解できません。
今の中学1年生は、英語が苦手教科になる人が、続出するのではないでしょうか?
しかし、90点以上の生徒もいる
しかし、平均点が低いとはいえ、なかには90点以上の生徒もいます。
ここで、また疑問が生じました。
「中学校の勉強だけで、90点以上がとれるのか?」
私の推測では、高得点をとっている生徒は、学校以外に、塾に通ったり、英検の勉強をしたりして、独自に英語の勉強をしていると思います。
そうでないと、90点以上なんて、絶対にとることができないレベルの問題でした。
このブログの目的は、「小学生の英語の先取り学習により、中学の英語の勉強に役に立てるか?」「役に立つなら、その勉強方法は?」ということの分析と報告です。
そして、2021年度英語の学習指導要領の改訂により、中学1年生の6か月を経過した時点で、私と長男が行ってきた小学生時代の英語の勉強方法が、十分に活用できることが分かってきました。
じゃあ、小学生時代に先取り学習をしていないと、もう英語についていけないのか?
そんなことは、ありません。
長男が小学生時代に行った英語勉強法が、現在の中学1年生にも役立ち、英語の実力が上がると、信じております。