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中学英語(英文法)の勉強法~基本の極意教えます~

中学生のお子さんがいる保護者で、次のような悩みはないでしょうか?

中学1年生の後半から、英語についていけなくなった。

英文法を、どのように勉強したらよいの?

このブログでは、長男・次男の経験談より、この質問にお答えします。

本記事を書いた人

医師、英検準1級。国際学会にて、英語で討論する機会あり。

小学生の英語勉強法を研究

長男が小学5年生のときに、中学英語の先取り学習を始める

長男は、現在中学2年生になり、中学3年生までの英語(つまり高校受験英語)まで終了している。

長男は、定期テスト、模試を、試験勉強を全くしないで、90-95点をキープしている。

✓本記事の内容

「主語 + 動詞 + 目的語」を制すものは、英語を制す

中学英語(英文法)の勉強法~最初につまずくポイント教えます~」の記事で、英文法を理解するためには、「主語 + 動詞 + 目的語」の意識を持つことが大切であることを、述べました。

「そうは言っても、どのように意識していけば、いいか具体的に分からない。」




このように、思われている保護者も多いでしょう。

本記事では、そのような疑問にお答えします。

「きちんと意識していこう」という指導は、何もしていないのと同じ

皆さん、子供に関わらず、他人に説明するときに、次のようなことを言いませんか?

「〇〇に対して、きちんと意識をしていこう!」

でも、どうやって意識していけば良いのでしょうか?

分かりませんよね。

この発言は、裏を返せば、何も指導していないのと、同じです。


私は学生時代にサッカーをしていました。

サッカーで、良く言われることに、次のようなものがあります。

「ボールをもらう(パスを受ける)前に、周りを見ろ!」

私が学生時代は、この指導のみで、具体的にどうすれば良いのかは、教えてもらえませんでした。

しかし、今は違います。

「意識していこう!」という、漠然とした指導はありません。

長男、次男ともにサッカースクールに通っていますが、周囲を見るための、具体的な練習方法があります。


このような経験から、「主語 + 動詞 + 目的語」の意識づけをするための、具体的な方法が必要だと考えました。

そして、すべての文章で、「主語」「動詞」「目的語」を、分析するようにさせました。

この記事では、長男が、英語を勉強開始した時期に行った方法を、お教えします。

「主語」「動詞」「目的語」を書きだそう

「主語 + 動詞 + 目的語」の意識づけをするために、「主語」「動詞」「目的語」を書き出すようにしました。

まず、問題の具体例を示しますね。

<問題> 次の日本語を英訳しなさい。

私は英語を勉強します。

(解答) I study English.

このレベルの簡単な問題なら、「I study English」の英文は、初心者の小学生でも、すぐに答えられます。

でも、このような場合でも、「主語 + 動詞 + 目的語」を、きちんと意識することが重要です。

長男には、ノートに、以下のように書かせて、「主語 + 動詞 + 目的語」の意識づけをさせました。

それでは、ノートの内容を説明しますね。

私は英語を勉強します

まず、文章において、「主語」「動詞」「目的語」を分析して、ノートに書かせます。

主語     =  私は     → I
動詞     =  勉強します  → study
目的語 =  英語を    → English

最後に、「主語 + 動詞 + 目的語」の順番に並べます。

 I study English.

このように、すべての問題に「主語 + 動詞 + 目的語」を、分析させていました。


「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ」

ここで、次のような疑問が生じるでしょう。

文章って、「主語 + 動詞 + 目的語」という、単純な構造では、ないんじゃないの?

その通りです。


次のような、長い文章を見てみましょう。

「私は、私の友達と英語を勉強します。」

この英訳は、「I study English with my friend.」です。


この文章は、「主語 + 動詞 + 目的語」の他に、別の要素が加わります。

この、主語、動詞、目的語に当てはまらない要素は、「おまけ」に分類されます。

つまり、「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ」の文章となるのです。

私は、私の友達と英語を勉強します。

主語     =  私は     → I
動詞     =  勉強します  → study
目的語 =  英語を    → English
おまけ =  友達と    → with my friend

「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ」の順番に、並べて文章を作ります。

I study English with my friend.

「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ1 + おまけ2」

それでは、次の文章はどうでしょうか?

「私は、私の友達と、放課後に英語の勉強をします。」

この文章には、「おまけ」が2か所あります。

この場合、文の構造は「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ1 + おまけ2」となります。

私は、私の友達と、放課後に英語を勉強します。

主語     =  私は     → I
動詞     =  勉強します  → study
目的語 =  英語を    → English
おまけ1 =  友達と    → with my friend
おまけ2 =  放課後に   → after school

「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ1 + おまけ2」の順番に、並べて文章を作ります。

I study English with my friend after school.

ここまでで、いかがでしょうか?

文章をパターン化して、「主語 + 動詞 + 目的語 + (おまけ)」を分析することにより、英訳を簡単に行えることが、一目瞭然ですね。

「目的語」と「おまけ」の区別の方法

この方法を、長男に教えていた時に、次の質問をされました。

「目的語」と「おまけ」は、どうやって区別するの?

これに対しては、以下のように教えました。

「~を」という部分が「目的語」になる。


具体例を出して、説明しますね。

「~を」という部分が「目的語」になる。

[例文]
私は、テレビを見ます。  (目的語 テレビを)

私は、英語を勉強します。 (目的語 英語を)

私は、サッカーをします。 (目的語 サッカーを)

そして、「おまけ」は「主語」「動詞」「目的語」以外のすべて部分となります。


長男には、「主語」「動詞」「目的語」「おまけ」を以下のように探し出すように教えました。

① まず、「主語」「動詞」「目的語」を探し出そう。

② 「目的語」は「~を」の部分だよ。

③ 「主語」「動詞」「目的語」以外の部分は、「おまけ」だよ。

④ おまけは、1個とは限らないよ。

「be動詞」と「一般動詞」

今までの説明は、「一般動詞」のを例文に出して、説明しました。

でも、英語にはもう一つ、大事な「動詞」がありますよね。

そうです。「be 動詞」です。

「be 動詞」とは、「am」「are」「is」などの「~です」という意味の動詞です。

それに対して、「一般動詞」は「study (勉強する)」「like (好きである)」などの「be動詞」以外の動詞です。


「be動詞」の例題を示しますね。

私は少年です。

主語     = 私は   → I
動詞     = です   → am
目的語 = 少年   → a boy


最後に、「主語 + 動詞 + 目的語」の順番に並べます。

I am a boy.

ここで、勘が良い人は、次のことにお気づきしょう。

「この文章には「~を」という目的語の部分が、ないんじゃないの?」


そうなんです。

「be動詞」の文には、目的語がないのです。

これは、「中学英語(英文法)の勉強法~最初につまずくポイント教えます~」で説明しておりますが、「a boy」は、正確には「目的語」ではなく、「補語」となります。

しかし、小学生に「補語」と「目的語」の2種類を説明しても、混乱するだけです。

そのため、長男に教える時には、「be動詞」の文章でも、「補語」という言葉は使用せずに、すべて「目的語」で統一して、以下のように説明しました。

①「be動詞」の文章の、目的語の部分は「~を」とならない。

②逆の見方をすると、「~を」という目的語ならば、その文章は「一般動詞」が使われている。

「主語 + 動詞 + 目的語」の分析のまとめ

本記事の、「主語 + 動詞 + 目的語」の分析の方法は、いかがだったでしょうか?

長男は、「主語 + 動詞 + 目的語」の考えを、きちんとマスターしたため、その後の英文法の理解をスムーズにすることができました。

中学1年生の後半から、英語が苦手になっていくのは、中1の前半部分で、「主語 + 動詞 + 目的語」の概念をしっかりと身に着けていないからです。

また、別の記事で機会があれば述べますが、英文が長文になるほど、英文法が難しくなるほど、この「主語 + 動詞 + 目的語」の考えが非常に重要になってきます


そして、長男は現在中2で、高校生の英語を勉強していますが、最近嬉しいことを言ってくれました。

「父ちゃんが、最初のころ「主語 + 動詞 + 目的語」を反復練習させていたけど、今考えると、すごく重要なことだったんだね」

地道な作業を、繰り返していたことが、報われた気がしました。


今後は、次男に、この方法で英語を教える予定です。

最後に、本記事の「主語 + 動詞 + 目的語」の意識づけの方法の、まとめをしますね。

①まず、文章が「be動詞」なのか「一般動詞」なのか、見極める。

②「~です」という文章ならば、「be動詞」の英文である。それ以外なら、「一般動詞」の文章である。

③ 「主語」「動詞」「目的語」「おまけ」を書き出す。

④ 最後に「主語 + 動詞 + 目的語 + おまけ」の順番に並べる。

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