小学生の子供に英語を勉強させるときに、次のような疑問がないでしょうか？
英会話スクールって役に立つの？
この記事では、この疑問にお答えします。
本記事を書いた人
医師、英検準1級。国際学会にて、英語で討論する機会あり。
小学生の英語勉強法を研究
長男が小学5年生のときに、中学英語の先取り学習を始める
長男は、現在中学2年生になり、中学3年生までの英語(つまり高校受験英語)まで終了している。
長男は、定期テスト、模試を、試験勉強を全くしないで、90-95点をキープしている。
✓本記事の内容
英会話スクールって役に立つの？
英会話スクールって役に立つの？
ずばり、英会話スクールにだけ行っても、英語は上手にはなりません。
なぜなら、英会話スクールは、英文法の勉強をしないからです。
長男も英会話スクールの体験レッスンを受けに行ったときのことです。
テキストを見たところ、結構なレベルの英語の文章が並んでいました。
そこで、スタッフに質問をしました。
「英文法を知らずに、このテキストの内容を理解するのは、難しいのではないですか？」
この質問をすると、どの英会話スクールのスタッフも次のような説明をしてくれます。
「子供が語学を習得するメカニズムは、大人と違い、耳から吸収していきます」
「そのため、英文法から勉強するという大人の勉強方法とは異なるのです。」
みなさん、一度はこのような事を聞かれたことがあるのではないでしょうか？
これって、事実なんですけど、知っておかないといけない前提があるんです。
24時間英語の生活をできるのか？
幼少期に、英語圏で生活すると、子供は自然と英語が身に付きます。
我々日本人が、文法を習わなくても、自然と日本語が身に付くのと同じですよね。
そのため、「子供が語学を習得するメカニズムは、耳から吸収していきます」という考え方は、正しいです。
でも前提があります。
それは、「日常生活のすべてが英語という状況でないといけない」ということです。
でも、我々が英語を学ぶ状況は、そのような状況ではないですよね。
英会話スクールに通うといっても、どんなに多くても、週3回ぐらいだと思います。
そのような状況で、英語が自然と身に付くでしょうか？
無理だと、思います。
英会話スクールの方が、一見英語が話せるように見える
保護者の中には、以下のような意見を持っている方もいるでしょう。
「我が子は、英会話スクールに通っているけど、簡単な英会話ができるようになった。」
確かに、そのような意見も、ある意味正しいのです。
小学生が英語を始めて、次の2つの選択肢があったとします。
● 英会話スクールを主体に通った子供
● 英文法を主体に勉強した子供
6か月後には、どちらの方が英会話が上手になっているでしょうか？
これは、もちろん「英会話スクールを主体に通った子供」です。
しかし、それ以降は、英文法を主体に勉強した子供に、どんどん差をつけられると思います。
なぜなら、英会話を主体に行っていると、応用が効かないからです。
この応用が効かない理由は、このブログの「英文法を重点的に勉強開始」で詳しく述べています。
英会話主体では、定期テストで点数がとれない。
そして、何より重要な点は、英会話主体の勉強だと、中学の定期テストで英語で良い点数をとることができません。
「英会話が上手になるため」、「テストで良い点数をとるため」には、英文法を勉強することが、重要です。
ただし、英会話スクールでは英文法は、教えてくれません。
さらに困ったことに、中学英文法を教えてくれるような、小学生対象の英語塾もありません。
そのため、長男は、英文法を学ぶために、家庭教師のトライに通いました。
家庭教師のトライが近くにない!
そのような保護者もいらっしゃると思いますが、今の時代は、オンライン家庭教師もありますので、これを上手に活用されてはどうでしょうか？
最後に誤解してほしくないのは、長男は英会話スクールに通ってなかったわけではありません。
英文法は「家庭教師のトライ」、英会話は「英会話スクール」「オンライン英会話」と目的の応じて使い分けておりました。
これは、このブログの「長男の勉強経過(小学生編)」で、色々と方向しておりますので、ご参照下さい。
(1)英会話スクールは、英文法の勉強を行わない。
(2)英会話スクールのみの英語学習では、英語力は上達しない。
(3)英文法を主体に、英語の勉強を行う必要がある。