ここでは、英検の特徴を引き続いて説明するよ。
今回は、前回に引き続いて「英検合格だけでは、英会話がうまくなれない理由」についてお話します。
英検の構成
英検3級を例にして、説明いたします。
1次試験は、リーディング問題、ライティング問題、リスニング問題から構成され、点数配分は、それぞれ550点であり、合計1650点です。
それでは、各々について、解説します。
ライティング問題の特徴
ライティング問題は、英作文ですが、英作文の内容は非常に簡単であり、過去問で対策をきちんと行えば、高得点が可能です。
リスニング問題の特徴
リスニング問題は、別の記事でまた詳しく説明しますが、リスニングのコツをつかめば、ある程度得点が見込めます。
リーディング問題の特徴
リーディング問題ですが、(1)語句・熟語 (2)会話文 (3)長文 から構成されております。
このうち、本当に英語の「読む」能力が試されるは、(3)長文であり、これは難易度が非常に高いです。
しかし、(2)会話文の問題も、それほど難しくなく、(1)語句・熟語は英単語帳で頑張って暗記すれば、得点がとれます。
つまり、リーディング問題では、(1)語句・熟語 (2)会話文で得点を稼ぐことが、できちゃうんです。
英検の問題の特徴
さらに、英検を受ける時に、最も注意しておかないといけないことが、2つあります。
(1)選択形式のテストであるため、偶然正解することがある。
(2)合格基準が正答率60-65%であり、得点しやすい問題で、合格点を稼ぐことができる。
英検3級の場合、本当に中学卒業程度の英語を理解していないと解けない問題は、リーディング問題の長文のみです。
でも、長文問題で、正答率が低くても、合格基準が正答率60-65%のため、中学卒業程度の学力がなくても、英検3級は十分に合格できてしまう。
どうでしょうか?
得点しやすい問題で正答率を上げて、選択問題で偶然に正解してしまう。
確かに、80%以上の正答率であるならば、かなり中学英語を理解しているといえます。
でも、60-65%程度では、本当に理解しているとは、言えないです。
私の長男は、英検3級の1次試験の正答率は73%でした。
そのため、長男には、こう言っています。
「お前は英検3級に合格したけど、英検3級をマスターしたわけじゃないぞ!」
だから、英検3級に合格した後も、英検3級の問題集を使用して、勉強しております。
大切なのは、英検に合格するのではなく、英検をマスターすることなんです。
- 英検は、得点を稼ぎやすい分野で、正答率を上げることができる。
- 選択問題のために、偶然に正解することもある。
- 英検をマスターするためには、80%以上の正答率が必要である。