英単語を覚えることは、どの能力に分類されるの?
うーん、難しいけど、どの能力にも当てはまらないね。
英単語を覚えるだけでは、4技能の準備段階です
我々は、英語を勉強するときに、単語を覚えますね。
では、単語を覚えることって、4技能である「読む」「書く」「聴く」「話す」のどの能力を鍛えることになるのでしょうか?
私はこう思っています。
「読む」「書く」「聴く」「話す」の、どの能力にも分類されない。
どういうこと?
そう思われる方が多いと思いますので、説明いたします。
単語を覚えても、「読む」「書く」「聴く」「話す」ことの準備段階にしかなりません。
なぜなら、単語って、前後の流れを含めて、その単語を使いこなせるようになるからです。
例えば「play」を例にとって見てみましょう。
「play」には色々な意味がありますが、代表的な2つの意味を例に挙げます。
意味(1) = 競技を行う
意味(2) = 演奏する。
(1)の例文として、 I play baseball.
(2)の例文として、 I play the piano.
どうでしょうか?
「play」単独で覚えていても、意味はなかなか覚えられないでしょう。
(1)の意味で使う時には、スポーツの単語を知ることによって、初めて使いこなせたといえます。
また、(2)の意味で使う時には、楽器の単語を知ることにより、マスターできます。しかも、楽器の前には、「the」をつける必要があることも覚えないといけません。
つまり、ある単語の意味だけを知っていても、使いこなせてはいません。
そして、前後の単語と組み合わせて文章を作ることができて、初めてその単語を習得したといえるのです。
単語の習得により、まず「読む」「書く」能力に反映される
ここまで到達できて、覚えた単語が、「読む」「書く」能力に反映されたことになります。
そして、「読む」「書く」能力から、次に「聴く」「話す」能力に応用しなければいけません。
こうして、一つの単語の習得が、すべて4技能として身に付いた状態になります。
「単語をたくさん覚えても英会話ができるわけではない」と言われることがあります。
なぜなら、単語を覚えても、最終的な「聴く」「話す」能力はおろか、「読む」「書く」能力にさえ、反映されていないからです。
単語を覚えるときには、この点に注意してください。
- 単語を覚えるだけでは、「読む」「書く」「聴く」「話す」ことの前段階である。
- そのため、覚えた単語を、まず「読む」「書く」能力に反映させないと、いけない。
- そして、最終的に「聴く」「話す」に応用させないと、いけない。