中学生のお子さんがいる保護者で、次のような悩みはないでしょうか?
中学で英語を習っているけど、英会話ができるようにならない。
英会話スクールに行った方がいいの?
このブログでは、長男・次男の経験談より、この質問にお答えします。
本記事を書いた人
医師、英検準1級。国際学会にて、英語で討論する機会あり。
小学生の英語勉強法を研究
長男が小学5年生のときに、中学英語の先取り学習を始める
長男は、現在中学2年生になり、中学3年生までの英語(つまり高校受験英語)まで終了している。
長男は、定期テスト、模試を、試験勉強を全くしないで、90-95点をキープしている。
5カ月間の経過
前回の記事にて、小学校5年生の4月から、5か月間英語の勉強を行ったのに、全く英語が話せるようになっていないことを報告しました。
5カ月間の間に、be動詞、一般動詞、肯定文、疑問文、否定文の英文法を勉強しています。
なので、下記の英文ぐらいは話せてもよいはずです。
be動詞の文
● 肯定文 You are a teacher.
● 否定文 You are not a teacher.
● 疑問文 Are you a teacher?
一般動詞の文
● 肯定文 You play soccer.
● 否定文 You don’t play soccer.
● 疑問文 Do you play soccer?
そこで、長男に、上記のレベルの「読む」、「書く」の問題を出したら、解くことができました。
例えば、「あなたは、先生ですか?」を英語に訳しなさいという問題をノートに書いて出すと、「Are you a teacher?」と答えることができました。
しかし、私が声に出して「あなたは、先生ですか?」を、英訳して声を出して訳すように問題を出しました。
すると、どうでしょう。
英訳することができません。
確かに、問題集の上では、問題は解けます。
でも、話すことができません。
この時点で、重大な間違いを犯していたことに、気づきました。
習った英文法は、話さないといけない。
英文法で習ったことは、実際に話さないといけない。
これが、非常に重要だということに気付きました。
私の計画は以下の通りでした。
● 「読む」「書く」能力 ⇒ 家庭教師のトライにて身に着ける
● 「聴く」「話す」能力 ⇒ ECCスクール、オンラインECC英会話で身に着ける
トライで英文法を習ったことを、ECCスクールやオンラインECC英会話で、話して身に着けていく。
しかし、実際には作戦通りには、うまくいってませんでした。
なぜか?
トライで習った英文法を、実際に口に出して話すという訓練を、行っていなかったからです。
「そんなこと必要なの?」と思われるかもしれませんが、非常に重要だったんです。
中学生時代の思い出
中学生で英語を習い始めたときに、英語の先生が、「I am a student.」と言って、生徒で一緒に繰り返して言っていた記憶は、どの保護者にもあると思います。
その当時は、「無駄なことをしているな」と思っていました(生意気な中学生で、すみません)。
しかし、あれは話すための重要な訓練だったのです。
現在中学1年生の長男は、新しい文法を覚えると、その後に受けたオンラインレッスンで、「父ちゃん、あの新しく教えてもらった文法、さっそく使ったよ。」とよく言います。
でも、これはある程度英語を勉強した人でないと、できないことなのです。
小学5年生の英語を習い始めたばかりの長男には、そもそも習った英文を声に出すという概念がありませんでした。
「英会話スクール」や、「オンライン英会話」の英会話と、「トライの英文法の勉強」が、全く別の分野の勉強になっていました。
確かに「英会話スクール」「オンライン英会話」にて、「How are you?(ごきげんいかが?)」「Where are you from?(出身はどこですか?」などの、フォーマットに沿った英会話はできるようになっていました。
しかし、中学の英文法を使った、応用の効く英会話は話せていませんでした。
つまり「英会話スクール」「オンライン英会話」と「トライの英文法の勉強」がうまく、化学反応を起こしていなかったのです。
化学反応を起こさなかった理由は、その橋渡しをきちんと行っていなかったからです。
イメージとしては、次のようになります。
「トライの英文法の勉強」
↓
声に出して英語を行う訓練 ⇒ 最初のころは、この訓練を意図的に行う必要がある。
↓
「ECCスクール」「オンラインECC英会話」での英会話の訓練
そのため、これ以降、日本語の文章を、私が声にして問題を出して、長男に英訳して話してもらう訓練を繰り返しました。
次のような感じです。
- 「あなたは少年ですか?」
- 「私はサッカーをしません。」
- 「彼は、生徒です。」
そうしたところ、長男は徐々に英文法で習ったことを話せるようになり、英会話レッスンで使えるようになってきました。
この経験から学んだこと
このことから、英語を学び始めたばかりの小学生は、赤ちゃんのような状態であると、気づきました。
子供も3歳ぐらいになってくると、日常の会話からどんどん日本語を吸収してきます。
しかし、赤ちゃんは最初の1語、2語を話せるようになるまで時間がかかるし、親がたくさん話しかけないといけません。
つまり、ある程度英語ができるようになると、学んだことを英会話で勝手に使ってくれます。
しかし、本当に最初の時期は、声に出すという訓練をしないといけないのです。
学んだ英文法は、実際に声に出す訓練が必要である。