中学英語で、最初につまずくところは何?
「三単現のs」だね。
最初にぶつかる壁
このブログでは、長男が小学生時代に、どのようにして中学英語を先取りしたかを、報告しています。
しばらく、「長男の中学1年生の現在の状況」や、「お勧めの参考書」の記事ばかり書いていました。
久しぶりとなりますが、「小学生時代の長男の勉強の経過」を、書きたいと思います。
さて、中学英語を行っているときに、最初にぶち当たる壁は何でしょう?
私は、「三単現のs」ではないかと思います。
なぜ、難しいのでしょうか?
日本語にはない考え方
「三単現のs」が難しいのは、日本語に「三単現のs」という概念がないからです。
英語を勉強するときに、「英語にはあるけれども、日本語にはない」ものの中で、最初に出てくる項目といえば、「単数形、複数形」です。
でも、この説明はそれほど難しくないですよね。
単数形だと「a もしくは an + 名詞」をつけて、複数形だと「名詞 + s」の形にするだけで良いからです。
分かりやすく説明するには、『英語では、1つのものには「a もしくは an」、2つ以上のものには「s」をつけるんだよ』と言えば、イメージがつきやすいですよね。
でも、「三単現のs」の説明は、非常に説明しにくいというか、イメージがつきにくいです。
なぜでしょう?
「三単現のs」のイメージがつきにくい理由
「単数形、複数形」は「単数形は」1つ、「複数形」は2つ以上と、イメージを頭に思い浮かべることができます。
しかし、「三単現のs」は、日本語に該当する表現がない上、イメージを思い浮かべることができません。
さらに、「三単現のs」を難しいのは、英語を習い始めた初心者に「1人称、2人称、3人称」の説明をしないといけないからです。
3人称とは?
3人称の定義は以下のようになっています。
「3人称」とは、話し手と相手以外のすべての「ひと・もの・こと」を指す。
これ、理解できます?
中学1年生に「3人称」の定義を、教えるのは、難しいと思います。
まして、中学英語を先取りしている小学生に説明しても、多分理解できないですよね。
というか、長男は理解できませんでした。
3人称の例
3人称の具体例は以下のものがあります。
- 「He(彼)」
- 「She (彼女)」
- 「It (それ)」
- 「Mike (マイク)」
- 「My dog (私の犬)」
- 「This book (この本)」
- 「They (彼ら、それら)」
- 「These apples (これらのリンゴ)」
この具体例から、3人称の定義を、ちょっと分かりやすくしてみます。
「I (私)」「You (あなた)」「We(私たち)」「You (あなたたち)」以外のもの
少し分かりやすくなった気がしませんか?
でも、「三単現のs」を教える時に、必要なもっとシンプルな説明があります。
3人称とは、「He (彼)」「She (彼女)」である。
それでは、小学生に中学英語を教える時の、3人称を教えるときの、もっと簡単な定義を言いますね。
3人称とは、「He (彼)」「She (彼女)」である。
えー、これだけでいいの?
そう思われるかもしれません。
しかし、これでいいんです。
1番目の理由として、3人称の複数形の「They (かれら)」では、「三単現のs」をつける必要ないからです。
2番目の理由は、人間や生き物でない、「It (それ)」「My dog (私の犬)」「This book (この本)」などは3人称単数として、最初はイメージがつきにくいからです。
3番目に人の名前である「Tom (トム)」「Mary (メアリー)」などは、イメージつきやすいですが、英語を覚え始めた初心者は、名前のスペルをまだ覚えていないからです。
まずは、三単現のsをつける練習
「三単現のs」を覚えるときに、「3人称単数に関して」と「動詞にsをつけること(例 likes)」の2つのことをマスターする必要があります。
その時に、「3人称」とは、話し手と相手以外のすべての「ひと・もの・こと」や「I (私)」「You (あなた)」「We(私たち)」「You (あなたたち)」以外のものなどと説明しても、そのことに頭がいっぱいになります。
そのため、ますは「動詞にsをつけること」だけに集中させましょう。
「He」や「She」が主語の時には、動詞にsをつけるんだよ。
この説明だけで十分です。
でも、問題集は、その説明だけでは解けないんじゃないの?
そんなことありません。
このブログの記事の「小学生・中学生 英語 お勧めの参考書・問題集~基礎編」にて英文法パターンドリルという問題集を紹介しました。
この問題集で、「三単現のs」は全部で5項目(10ページ)で扱われています。
そのうちの1項目(2ページ)では、「He likes ~. とShe likes~.」だけに限定しており、非常に三単現のsにとりかかりやすいように分類されています。
つまり、この1項目(2ページ)では、動詞は「likes」と三単現のsをつけた形でしか出題されないのです。
どうでしょうか?
主語が「He」「She」のみで、動詞が「likes」のみでしたら、何も考えなくて、問題が解けそうですよね。
初心者の時には、この「何も考えなくて、問題が解けること」が非常に重要なのです(その後に、きちんと理屈を説明する必要はあります)。
つまり、三単現のsを勉強するときには、
まず、主語を「He」もしくは「She」に限定して、「like」のみというように一つの動詞に限定して問題を解くことが効率的だと思います。
- 「三単現のs」の教えるときは、「He」や「She」が主語の時には、動詞にsをつけるということだけでよい。