~小学生、中学生のお子さんがいる保護者で、次のような悩みはないでしょうか?
小学生の英語の先取りは、意味があるの?
先取り学習すると、中学の英語の定期テスト、高校受験では、有利になるの?
このブログでは、長男・次男の経験談より、この質問にお答えします。
本記事を書いた人
医師、英検準1級。国際学会にて、英語で討論する機会あり。
小学生の英語勉強法を研究
長男が小学5年生のときに、中学英語の先取り学習を始める
長男(現在中3)は、中学1年生までの英語(つまり高校受験英語)まで終了している。
長男は、定期テスト、模試を、試験勉強を全くしないで、90-95点をキープしている。
小学生で英語の先取り学習を子供に行うのは、「英語の先取りをして、中学生になってから有利になりたい!」という気持ちがあると思います。
中学生になってから、英語が有利になるということは、どういうことでしょうか?
ずばり、「定期テストで良い点数がとれるか?」ということだと思います。
我が家では、長男(現在中3)が小学5年生より、英語の先取り学習をしています。
今までに、「小学生の英語先取りは意味があるの?~中学の英語のテストで有利になります」にて長男の中2の中間テストまでの、英語の成績をお知らせしました。
その後の経過は、どうなったのでしょうか?
今回は、中学3年生の前期までの結果をお知らせします。
長男の英語の定期テストの結果
さて、長男の中学3年生までの定期テストの結果は以下の通りです。
前期 中間 | 前期 期末 | 後期 中間 | 後期 期末 | |
中1 | 93 | 94 | 94 | 94 |
中2 | 98 | 100 | 99 | 95 |
中3 | 96 | 100 |
中1の時には、問題文をきちんと読まなかったり、解答欄を間違えたりするようなことが多々あって、95点以上はとることはできませんでした。
しかし、中2以降はそういったことがなくなり、95点以上をすべてキープしており、平均点は98点となっております。
やはり、小学生で英語の先取り学習をすると、中学校の英語の定期テストで良い点数をとることは可能だと分かりますね。
でも、英語の先取り学習する利点は、単に英語の点数が良くなることだけではないのです。
本日の記事では、そのことについてお話しますね。
試験勉強をしなくて良い
長男は、定期テスト前に、基本的には英語のテスト勉強はしません。
試験前日に、知らない単語を、1時間ほどチェックする程度です。
つまり、英語のテスト勉強をしなくて良いため、中間テストは4教科、期末テストは8教科のテストになります。
「1教科減ると楽になる」と思っていましたが、想像以上にこの利点は大きかったです。
特に精神的に楽になるのが、期末テストの時です。
期末テストは1日3教科、3日間行われます。
期末テストの3日目に「保健体育」「音楽」「英語」なんて時間割だったことがありました。
2日目が終わってから、本来なら3教科を勉強しないといけません。
しかし、長男は1時間程度の英語の勉強をすれば良いだけです。
つまり、実質3日目は2教科となります。
このような時間割の時には、本当に助かりました。
そして、このことは、単に3日目だけに利点があるだけではないのです。
3日目に2教科勉強しないといけない場合、1日目と2日目に、3日目の心配をする必要がありません。
1日目、2日目は、心置きなく、当日の教科の勉強に集中できます。
つまり、英語の1教科分の負担が減るということは、単に1教科分の勉強時間が減るというだけでなく、その他の8教科にも良い影響を与えることできるのです。
英語の受験勉強をしなくて良い
長男は、現在高校受験に向けて勉強しております。
英語の模試の成績は、偏差値65-68をキープしております。
英語の先取り学習をしていたから、模試でも英語の点数が良いのですが、利点はそれだけではありませんでした。
長男はサッカーをクラブチームで行っていたため、夏休み明けの2学期から、理科、社会の勉強を本格的に開始しました。
通常の受験生だと、夏休みに入ってから本格的に理科、社会の勉強を始めると思います。
そのため、長男は明らかに遅れていました。
正直、時間が足りなくて、かなり厳しい状況でした。
しかし、長男は英語の先取り学習をしていたため、9月以降に英語をほとんど勉強せず理科・社会の勉強に専念することができております。
つまり、受験勉強においても、4教科しか勉強しなくてもよい状況です。
定期テストにおいては、英語を勉強しなくてもよいとは思っていましたが、受験という長い期間においても、実質4教科しか勉強しなくて良いという利点は、想像していませんでした。
受験において、点数が伸びにくい科目~国語と英語です。
長男は中学生になってから、模試を受けるようになりましたが、中1・中2の模試は、国語、数学、英語の3教科のみでした。
塾の授業でも、中1・中2の期間は、国語、数学、英語の授業時間は、理科、社会に比べて多く確保されています。
なぜならば、国語、数学、英語は、なかなか点数が上がりにくい科目のため、長期的に時間をかけて勉強すべきと考えられているからです。
理科、社会は暗記科目のため、中3から本気になって取り組めば、間に合うとされています。
それでは、国語、数学、英語のなかで、最も点数が伸びにくい科目は、何でしょうか?
それは、ずばり国語だと思います。
国語は、勉強してもなかなか点数が伸びませんが、逆に勉強しなくても、それほど点数が下がらない科目です。
それでは、次に数学・英語はどちらが伸びにくい科目でしょうか?
それは、英語だと思います。
つまり、順番をつけるとすると、国語>英語>数学の順番に点数が伸びにくいと思われます。
数学より英語の点数が伸びにくい理由
数学と英語を比べると、英語の方が点数が伸びにくい科目と述べましたが、なぜでしょうか?
数学は、「方程式」「関数」「確率」「図形」などと、分野が別れているため、非常に勉強がしやすい教科です。
苦手分野があったなら、その分野の問題を集中的に解けばよいからです。
そして、勉強が終わった分野から、得点アップすることが期待できます。
一方、英語はどうでしょうか?
英語の模試の問題構成として、「英単語、語句」「英文法 (並び替え)」「長文」の分野に分けられます。
しかし、数学と決定的に違うのは、分野別に勉強することが難しいということです。
「中3の英語勉強~9月からの3冊の問題集を使った逆転勉強法~」で紹介したように、模試で効率的に点数アップを目指す時には、「英単語、語句」「英文法 (並び替え)」を重点的に勉強すれば良いことを説明しました。
しかし、英語は数学のように、分野別に勉強を終わらすことはできないのです。
ここでは、分かりやすく「英文法」で説明しましょう。
英文法で、「不定詞」「現在進行形」など項目に分かれていますが、例えば「不定詞」だけ勉強しても、数学のように「不定詞の項目はマスター」という訳にはいかないのです。
中学3年間の英文法をすべてマスターしないと、「英文法」をマスターしたことにはなりません。
「英文法」だけでも、このような具合ですから、「長文問題」を解けるようになるためには、「英単語、語句」「英文法 (並び替え)」「長文」のすべての分野にて実力アップしないといけないのです。
つまり、英語の点数をアップするためには、かなりの時間を要します。
逆に言い方をすれば、国語と同様に、英語はなかなか点数が上がらない科目ということです。
理科、社会なら「ここまで勉強すると、点数がこれだけアップする」と計算しやすいですし、数学もある程度まで予想することができます。
そのため、英語が得意な場合には、国語が苦手でも、理科、社会、数学にてある程度カバーして、合格点数への目標が立てやすくなります。
しかし、国語と英語が苦手な場合には、これを残りの理科、社会、数学の3教科にて補うことは、かなり至難の業だと思います。
この点からも、「英語の先取り学習をしておいて良かった」と思っております。
先取り学習の中身
長男は、小学5年生で英語の先取り学習を始めましたが、「中学の定期テストで良い点数をとる」を目標にしました。
そのため、小学5年生から、中学の問題集を使用して、英文法の勉強を始めました。
また、英単語は「英語→日本語」のみでなく、「日本語→英語」までできるようにして、英単語のスペルをきちんと覚えました。
最終的に、小学5年生、6年生にて中学3年生までの英文法の勉強を終了しました。
中学1年生の間はその復習、中学2年生からは高校入試の問題を解き始めました。
どのような、問題集を使って、どのように勉強していったかは、このブログに詳しく書かれていますので、ご参照下さい。