英会話って、どうやって勉強するの?
その前に、英会話の分類を知る必要があるよ。
(英)会話は3タイプに分けられる
小学生から英語を勉強をしている子の保護者は、「中学英語で定期テストで良い点数がとる」だけでなく、「英会話も上手になってほしい」と、思われているでしょう。
でも、やみくもに勉強していても、英会話が上手になれる訳ではありません。
英会話の構造を理解していないと、非常に無駄が多くなってくるのです。
この記事では、効率の良い英会話の勉強について説明しますね。
まず、会話は、どうやって成り立っているのでしょうか?
(ここでいう、会話とは英会話に限らず、日本語を含めた一般の会話のことです。)
会話は、「相手の話」と「自分の話」によって、成り立っております。
「相手の話」⇒ 聴く能力(listening)が必要
「自分の話」⇒ 話す能力(speaking)が必要
そして、会話は3つのタイプに分けられますが、この分類を、分かりやすく「飲み会の参加者」に例えて説明します。
「何のことだ?」と思われるかもしれませんが、お付き合いください。
「飲み会」に参加すると、参加者は以下の3タイプに分けられると思います。
- 人の話を聞いているだけの参加者
- 話もするし、人の話を聞いたりする参加者
- 自分の話だけをしている参加者
3つのタイプの参加者について、会話のタイプと関連付けて、説明しますね。
聞くことが主体の会話
「飲み会の時に、他人の話を聞いているだけで、相づちを打っているだけの人」がいますよね。
これが、「人の話を聞いているだけの参加者」のことです。
それでは、この参加者は「聞く量」と「話す量」の割合はどれぐらいでしょうか?
聞く量90%、話す量 10%程度でしょう。
つまり、会話と言っても、ほとんど聴く能力(listening)が必要であり、話す能力(speaking)はほとんど必要ないことになります。
飲み会にて「人の話を聞いているだけの参加者」に例えましたが、これを会話に当てはめると、「聞くことが主体の会話」と言い換えることができます。
話すことも、聞くこともする会話
「自分の話もよくするし、人の話にも良く聞く人」がいますよね。
これが「話もするし、人の話を聞いたりする参加者」です。
「聞く量」と「話す量」の割合はどれぐらいでしょうか?
聞く量50%、話す量 50%とバランスがとれています。
つまりこのタイプは、聴く能力(listening)、話す能力(speaking)ともに同じ程度必要です。
私はこれを、「話すことも、聞くこともする会話」と呼んでいます。
話すことが主体の会話
「自分の話を延々としている人」もいますよね。
これが、「自分の話だけをしている参加者」です。
大体、飲み会に一人はいます(笑)。
「聞く量」と「話す量」の割合はどれぐらいでしょうか?
聞く量10%、話す量 90%となります。
つまりこのタイプは、話す能力(speaking)が重要になってきます。
私は、これを「話すことが主体の会話」と呼んでいます。
日本人はなぜ英会話が苦手なのか?
どうでしょうか?
会話と一口に言っても、様々な会話のタイプがありますよね?
それでは、会話のタイプをおさらいしますね。
- 聞くことが主体の会話
- 話すことも、聞くこともする会話
- 話すことが主体の会話
これをふまえた上で、日本人が英会話が苦手とされている理由を、説明します。
日本人は、英会話が苦手な理由として、英文法つまり、読み能力(reading)、書く能力(writing)しか勉強していないからだと、昔は言われていました。
でも、よく考えてください。
今は、英検、TOEICばかりでなく、中学・高校の定期テストでさえも、リスニングの問題を解いています。
それなのに、なぜ英会話が上手にならないのでしょうか?
それは、話す能力(speaking)が圧倒的に足りないからです。
では、なぜ話す能力(speaking)が足りないのでしょうか?
それは、英会話スクールに通っていても、「聞くことが主体の会話」になっており、話す能力(speaking)の訓練をしていないからです。
それでは、「聞くことが主体の英会話」になっているのは、なぜでしょうか?
それは、英会話スクールにて、グループレッスンを受けているためです。
先生1人に対して、生徒が5人いると、当然「聞くことが主体の英会話」になってしまいます。
また、他の生徒がいるから「文法を間違ったらどうしよう。恥ずかしい」という気持ちになり、話す(speaking)訓練を行わなくなります。
その結果、聞く能力(listening)のみが上達して、話す能力(speaking)は上達しないことになります。
この状態で、外国人と1対1で話す機会できたら、どうなるでしょう?
「あれ?。英会話スクールに通っているのに、全然英会話ができるようになってない!」とショックを受けることになります。
でも、これって当たり前のことなんですよ。
だって、英会話スクールのグループレッスンで、「聞くことが主体の英会話」しか習っていないのですから。
そのため、話す能力(speaking)を鍛える際には、「話すことも、聞くこともする会話」を主体とした英会話の勉強をしないといけないのです。
「話すことも、聞くこともする会話」を鍛えるために
それでは「話すことも、聞くこともする英会話」を行うためには、どうしたら良いでしょうか?
これは、グループレッスンでなく、マンツーマンレッスンを受けることが必要だと思います。
でも、英会話スクールにて、マンツーマンのレッスンを受けたら、レッスン料が高いですよね。
しかし、オンライン英会話だと、マンツーマンレッスンですが、安いレッスン料で済みます。
ここで、注意してほしいのは、英会話スクールのグループレッスンが役に立たないと言っている訳ではありません。
英会話スクールのグループレッスンは、あくまで「聞くことが主体の英会話」を上達させるには、効率的です。
逆に、オンライン英会話のマンツーマンレッスンは、「話すことも、聞くこともする英会話」を上達させるためのものです。
ここを、きちんと理解して、英会話の勉強を行っていないと、「聞くことが主体の英会話」ばかり行っても、「英会話が上達しない」などという悩みが生じることになります。
みなさん、どうでしょうか?
心当たりはありませんか?
ぜひ、「話すことも、聞くこともする英会話」も行って、英会話を上達させましょう。
- 英会話は3つのタイプに分類される。
- 「話すことも、聞くこともする英会話」を行い、話す能力(speaking)を鍛える必要がある。