小学生、中学生のお子さんがいる保護者で、次のような悩みはないでしょうか?
市販の英単語帳を買ったけど、子供が覚えてくれない。
市販の英単語帳って、役に立つの?
このブログでは、長男・次男の経験談より、この質問にお答えします。
本記事を書いた人
医師、英検準1級。国際学会にて、英語で討論する機会あり。
小学生の英語勉強法を研究
長男が小学5年生のときに、中学英語の先取り学習を始める
長男は、現在中学2年生になり、中学3年生までの英語(つまり高校受験英語)まで終了している。
長男は、定期テスト、模試を、試験勉強を全くしないで、90-95点をキープしている。
紙の英単語帳
前回「英単語の覚え方~英単語帳のアプリ その2」にて紙による英単語帳をつくることの重要性を述べました。
ただし、一つ問題点がありました。
それは、長男が勉強した範囲の英単語のみを英単語帳に記載しているため、語彙の増え方が非常にゆっくりとしたペースだったことです。
そこで、語彙力を増やすために、考えたのが「市販の英単語帳」を併用することでした。
市販の英単語帳
「市販の英単語帳って、どうなの?」
こう思われる保護者が多いと思います。
小学生で英語先取りの勉強をしている子は、英検に合格することを目標にしていると思います。
英検には、色々な問題集があり、その一つに単語帳があります。
市販の英単語帳は、覚える必要のある単語をまとめており、カラフルで見やすく、非常に効率よく英単語の勉強ができそうです。
私の長男も英検5級を受ける時に、英検5級の英単語帳を購入して、これを使い勉強させました。
その結果ですが…..
効果があがりませんでした。
何がだめだったのでしょうか?
私の勉強計画は、子供にとって無謀だった
市販の英単語帳を長男が使う時に、こう説明しました。
「毎日1ページずつ覚えてね。1週間毎にチェックするよ」
このような指示を、子供に行っている親は、私だけではないと思います。
そして、1週間経過した後に、英単語を覚えているかチェックしました。
しかし、英単語を覚えているとかの問題ではなく、そもそも課題の1週間7ページも行っていませんでした。
間違っても、「なぜ、きちんとノルマを行っていなかったんだ!」などと、怒らないでくださいね。
毎日1ページずつ覚えて、1週間毎にチェックする」などという勉強計画は、子供にとってはmission impossible (不可能な指令)なのですから。
市販の英単語帳の使い方
そのため、長男にこのように説明をしました。
毎日1ページずつ、覚えていこう。毎日テストするからね。
そして、毎日テストするようになって、英単語を覚えられるようになりました。
しかし、ここでまた問題が生じました。
テストが大変
私は、単語を覚える時に、日本語→英語に変換することを重要だと思っています。
最初は、長男が勉強したページの英単語の日本語を書き、テストを作って、長男に解答させていました。
しかし、このテストを作る作業がとても大変でした。
そのため、私が口頭で問題を出して、長男に英単語を書いてもらうようにしました。
これだと、問題を出す親は楽になるのですが、子供の立場から考えると、問題は音で出題され、解答はノートに書くというようになります。
そうしたところ、毎日テストしているのですが、長男の英単語の定着が明らかに悪くなってきました。
やはり、テストを作って、英単語を書くという作業をしないと、きちんと英単語の記憶ができないことに気付きました。
テストは1回だけでは終わらない。
そして、テストは1回だけでは終わりません。何回もする必要があります。
1回目のテストで覚えていなかったところを、きちんとチェックして、2回目のテストのときには、1回目のテストで答えられなかった英単語のみを選びださないといけません。
このような作業を行うことは、非常に大変でした。
最終的に、「市販の英単語帳を使って英単語を覚える」ことは断念しました。
子供の性格・能力によるのかもしれない
市販の英単語帳を使って、英単語を覚える方法は、親の準備の大変さも加わり、私と長男には向いていませんでした。
でも勘違いしないで下さい。
市販の英単語帳が、役に立たないという意味ではありません。
「毎日1ページずつ覚えて、1週間後にテストするね」とだけ、子供に説明して、1週間後には、きちんと覚えらえるような子供であれば、この方法は非常に効率的だと思います。
ただ、長男にはこの方法はうまくいきませんでした(笑)。
ただ子供がうまく暗記できなくても、「毎日小テストを作成して、覚えていない英単語を管理して、さらに新しい小テストを作成する」という作業を親ができるのであれば、可能だと思います。
これって、実は「子供の能力」ではなく、「親の能力(情熱)」なんですよね。
よく、「この勉強方法にて、偏差値10アップした」などという記事がありますが、それは「その勉強方法」と「子供の性格・能力」もしくは「親の能力(情熱)」が一致していないと、効果を発揮しないのです。
私は、このブログで、あまり上手くいかなかった勉強方法、その原因を記載していますが、その勉強方法を良くないと言っているのではありません。
うまくいかなかった原因を教えることにより、「あっ!。この原因は自分の子供には当てはまらないから、この勉強方法は、我が子にはうまくいきそう」というように、他人の子供の成功・失敗体験を知ることができます。
ある勉強方法を試して、それが失敗だと分かるまで、ある程度時間がかかります。
その時間って、とても勿体ないですよね。
だから、私の息子の失敗体験をもとにして、自分の子供の勉強方法を決定するための、材料にしてほしいと思って、このブログを発信しています。
次回は、「英単語の覚え方 ~ 大人と子供の違い」です。
市販の英単語帳は、覚えたかを親がチェックする必要がある。